統合失調症とは、そもそも何なのか。その疑問には少しばかり答えられるかも知れません。
教科書通りではありますが、統合失調症とは、文字の如く、統合が失調する病気なのです。
日本には100人に1人、発症者がいて、しかも100人が100人同じ症状では無いのです。
頭の中のフィルターが破れていて、健常者には気付かない音や考えが、その破れたフィルターを通って、統合失調症当事者は感じてしまうという事です。
病気の陽性症状と呼ばれる過渡期には、幻聴、妄想、思考伝播、させられ体験、希死念慮、などなど、その人の状態によって、様々な症状があります。
逆に陰性症状というのもあります。一見、安定期なのかな?と思われる人もいるかも知れませんが、結構厄介なのが、統合失調症の陰性症状なのです。
陰性症状の目立った症状は、眠れない、動きたくない、身なりに気をつけなくなる、時として暗く重い気持ちになり、沈み込む……。
こちらも様々です。
幻聴というのも、人それぞれで、自分の事を悪く言っている声が聴こえたり、また頭の中でラジオが流れているような苦痛にならない声が聴こえたりします。
妄想も本当に100人いれば100通りで、僕なんかを例に出していいものかどうか悩むところですが、僕の場合は、発症してすぐの時は、家族が誰か違う人のように思えて、家族にしばらく怯えていたと聞きます。
陰性症状の人は経験をした事があると思うのですが、仕事が出来なかったり、家の用事が出来なかったり……、それは認知機能障害から来ている物かも知れないのですが、それが周りの人には、サボっているように、怠けているように見えるのです。
その事で僕も父親によく叱りつけられたりしました。でも、その時はどうしようも無かったのです。
起きられないのですから。起きてもやる元気が無いのですから。
今は両親とも僕の障害を理解してくれていて、
家族仲良く暮らしています。
結婚して家を出た姉とは、毎日のようにLINE通話をしていて、僕の幻聴妄想を一刀両断してくれています。
僕は統合失調症LINEグループ[Birds]を同じ経験をしてきた同志として、共感し合えるグループにしていきたいと思っています。