すぐ忘れちゃうんだから。

幻聴は、聴こえている時は、そりゃあもう苦しい。幻聴で辛さを訴える統合失調症当事者の方もたくさんいらっしゃいます。
僕には、既に結婚して家を出た姉がいるのですが、今もその姉とは、よく電話で話したりします。
その姉は、幻聴の事をうまく言ってくれます。
僕が幻聴が聴こえて、姉にその苦しさを訴えると、姉はそんなすぐに忘れちゃうような言葉なんて大した事言ってないから、忘れちゃいなと言います。
確かに僕は、幻聴が聴こえる時には、それが何て言っているのかを考えて、その一つの幻聴から、幾つもの意味を探します(言葉遊びというのとは違って)。
その幻聴は、考えているうちにどんどんその言葉が変わっていきます。そしてその幻聴が何を言っていたか、最後には忘れてしまうのです。
確かにすぐ忘れてしまうような幻聴の事なんか、気にするだけ無駄なのでしょうね。
姉の言葉を聞くと、いつもポジティブな自分になれます。
姉はこうも言います。自分の事を言っている幻聴が聴こえてきて、それを姉に言うと、「あんたの事に興味を持ってる人なんか、一人もいないから、それはあんたの事を言っているんじゃない!」と一喝です。
相談員さんにその話をすると、家族だから言える事だよね、と言われました。
家族の存在って大切です。

作成者: 逢坂 純

逢坂 純(おうさかあつし):統合失調症当事者。 私は統合失調症という精神障がいを抱えています。 20年経っても、病気は徐々に回復してきてはいますが、 それでも毎日、幻聴や被害妄想に苦しめられています。 統合失調症を甘えや我儘だと言う人もいますが、 統合失調症は脳の病気なのです。 僕は創作活動を20年前からやっていました。 そのお陰で、統合失調症という精神障がいを少しでも緩和出来ていたのかもと今では思います。 統合失調症の世界観で描かれた小説、そして統合失調症の当事者本を出版しています。 尚、逢坂 純(おうさかあつし)という名前はペンネームです。

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