心の声。

人の心が見えたら凄い。そう思って、恋人が出来たら、嬉しいだろうなと思っていた。それがいざ、恋人が出来たら、相手の打算的なところばかりが見えてきて、でもそれを彼女には言えなくて、一人で悩む日を送っていた。
だけど、それは彼女が言っている言葉じゃない。僕の頭の中だけでしか聴こえない、嘘の声だった。だけど、そう聴こえるのは、僕自身にも問題があるのかも知れない。彼女の全てを知りたいと思って、彼女のスマホを盗み見た事がその一因になっているように思う。
その罪悪感からだ。罪悪感からくる彼女の心の声、それは僕自身が発している彼女への罪悪感だった。

作成者: 逢坂 純

逢坂 純(おうさかあつし):統合失調症当事者。 私は統合失調症という精神障がいを抱えています。 20年経っても、病気は徐々に回復してきてはいますが、 それでも毎日、幻聴や被害妄想に苦しめられています。 統合失調症を甘えや我儘だと言う人もいますが、 統合失調症は脳の病気なのです。 僕は創作活動を20年前からやっていました。 そのお陰で、統合失調症という精神障がいを少しでも緩和出来ていたのかもと今では思います。 統合失調症の世界観で描かれた小説、そして統合失調症の当事者本を出版しています。 尚、逢坂 純(おうさかあつし)という名前はペンネームです。

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